こんにちは、操身術の中島です。

久しぶりのブログ投稿です。

今回から、新たなシリーズとして「創生期の達人に学ぶ『柔道コツ大全』」というシリーズを始めます。

とりあえず、動画をご覧ください。

 

 

嘉納先生の著作や創成期の達人たちの文献を参考に、柔道の本質をとらえた「技のコツ」に迫っていきたいと思っています。

創成期の達人たちの写真をみると、「技の美しさ」や「姿勢の美しさ」に目を奪われます。

「柔道の技は、どうすればうまくかかるのか?」

創成期の柔道家は、シンプルだけど「柔道の本質」をついた素晴らしい技を見せてくれます。

それらの素晴らしい資料を参考に、柔道の原点に立ち返り、柔道の本質的な「コツ」について学んでいきたいと思います。

悩んでいる方の参考になれば、幸いです。

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横山作次郎・大島英助「柔道教範」より嘉納治五郎師範(著作権保護期間満了)

柔道を創始した嘉納治五郎先生は、天神真揚流の福田八之助先生に、投げられた時、

「今の技はどうやったのですか?」

と質問したところ、

「おいでなさい」

といわれ、また同じ技を掛けられたそうです。

そして、何度も質問すると、福田先生は「やっていればわかるようになる」とおっしゃられたと、後年述懐しています。

「柔道のコツは、稽古の中で、経験的につかむもの」

現代でも、そう思っている方は多いのではないでしょうか。 もちろん、そういう側面があることも事実です。

しかし、もともと、柔道は、東京大学出身の嘉納治五郎師範が、経験的に編み出されてきた「古流柔術の技」を科学的に分析して、誰でも技をかけられるように「再構築した技術」です。

嘉納師範は、技術を隠さず、門下生に「科学的に柔道の技を指導」しました。

すると、多くの人が柔道のコツを素早く習得することができるようになったのです。

柔道とは、嘉納師範の近代的で「科学的な思考」がつくり上げたものです。

そういう柔道だからこそ、現代の我々も、柔道のコツを経験則だけでなく、科学的な思考によって、根本原理をつかむことが必要だと思います。

 

嘉納治五郎師範が、明治15年(1882)に講道館を設立して、130年以上経過しました。

昭和13年(1938)に、嘉納師範が逝去されてからも、80年以上の時が経っています。

今では、嘉納師範の教えがどんなものであったか知る人も少なくなっています。

そこで、このブログでは、嘉納師範の著作や、創成期の柔道を支えた先生方の著作を参考に、「創成期の柔道」から「柔道のコツ」について考えていきたいと思います。

 

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